中国語と日本語は、動詞の考え方がまったく違います。
日本語も中国語もどちらも漢字を使っているので、
日本人にとって中国語は学習しやすい言語だと思われがちです。
しかし、そもそもの成り立ちが違うことを知っている方は少ないようです。
日本語の起源は謎が多くまだ解明されていないところもありますが、
一般的に「ウラル・アルタイ諸語」といわれる言語と
語順・文法規則などの面で似ている点が多いと言われています。
それに対して中国語は明確に、
「シナ・チベット言語」という言語に属することがわかっています。
つまり、言語系統自体が違うわけです。
その点を理解せず中国語の学習を始めると、
「こんなはずじゃなかった」と途中で投げ出してしまうことになります。
また、中国語を学ぶなら日本人よりも
英語圏の人たちのほうが適しているといわれています。
その理由のひとつは「動詞」にあります。
日本語では、動詞の種類が中国語をはじめ他の言語に比べると極端に少ないのです。
中国語や英語、フランス語、スペイン語、イタリア語などで動詞1語で表せることが、
日本語ではそれに対応する動詞が存在しないこともあります。
日本語の場合、名詞や形容詞が動詞の代わりをすることがあり、
動詞を使わなくても会話が成り立つことから簡略化されたようです。
このように、
中国語を学習するなら日本語との違いをしっかり理解してからはじめるほうが、
上達も早まるでしょう。